WiLL Viが唐突にトレンド入りした「WiLL Vi TL突っ込み事件」について解説
2022年10月17日、トヨタがかつて販売していた小型車「WiLL Vi」が唐突にトレンド入りした。約20年前のクルマの突然のトレンド入りは、クルマ好きを中心に注目された。今回は、この事件の全容などを解説していく。
今回トレンド入りしたWiLL Viとは?
WiLL Viは、トヨタ自動車のWiLLブランド第1弾として2000年1月に登場し、2001年12月まで販売していた。
ヴィッツのプラットフォームを元にしたラウンドノッチバックの4ドアセダンであるが、かぼちゃの馬車をモチーフとしたスタイリングを特徴とする。特にリヤウインドウはクリフカットと呼ばれる、切り落とされ、伏角のついた形となっている。内装も丸みを持ち、かつ温かみのある色調が特徴で、インパネはフランスパンのイメージである。プレスドアの採用と外板むき出しの内装が社内基準を満たすことが出来なかったため、衝突安全ボディ「GOA」の名称は使用されなかった(ただし、車体設計そのものはGOA基準で作られている)。ノーマルルーフのほかにキャンバストップも用意されていた。
クリフカットデザインが当時の自動洗車機の動作に対応しておらず、トラブルが起こるケースもあった。ただし車種選択スイッチがある洗車機に関しては、「リアスポイラー付き1BOX」か「ウイング付きミニバン」等を選択する事によってこのトラブルは解決することが可能であった。
2000年に放映されたCMは、WiLL Viが線路の上を走り、後ろから走ってきた電車に追突されそうになる、という内容が危険な運転を助長していると抗議があり、途中から「このCMは特殊合成によるフィクションです。」と注釈のテロップが追加された。販売期間はおよそ2年と短かったが、WiLLブランド第1弾として、季節ごとに限定色を用意したりなどの斬新な販売策がとられた。84万5千円から買えるヴィッツに対して130万円からと割高だったため、月に数百台という販売成績であった。
WiLL Viがトレンド入りするまでの経緯
ことの発端は、10月17日の午前9時半に起こったとある事故である。
これがこの事故発生直後の様子だが、見ての通り突っ込んでるクルマがWiLL Viなのだ。
当然、このニュースには運転手のどこが問題だったかの意見が多数寄せられたが、クルマ好きの間では突っ込んだ車種が希少車のWiLL Viだったことに注目が集まった。
この事件で注目された方たち
この事件で一番注目されていたツイートが、ジュートロさん(@Jutro_Hon)のこのツイートだ。
ジュートロさんは3DCGでクルマを1から作り、定期的に話題になっている。今回も3DCGで作られたWiLLシリーズを使ったネタツイートで、約1500いいねを獲得した。
また、以前からトヨタのWiLLシリーズ好きとしての認知度が高いみーぶさん(@mi_bu_333)もこのニュースを受けて嘆きの声を挙げた。
さいごに
いかがだっただろうか。この事件で希少車が犠牲になった悲しみはありつつも、WiLL Viを再び思い出した人が増えたのは非常に良かったのではないだろうか。