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日本車の云々を吐き出す中学三年生

2023年版 25年ルールが解禁されるJDM車4選

アメリカには、通称「25年ルール」と呼ばれるクラシックカー登録制度が存在します。通常、アメリカでは右ハンドル車の輸入を認めておりません。したがって、日本やイギリスで走っているクルマをアメリカで乗ることは出来ないのです。但し、製造から25年が経過していれば、アメリカ国内におけるクラシックカーとして認められるため、右ハンドル車であっても輸入できるようになるのです。更に関税や排ガス規制までも対象外となりますので、一石三鳥です。

もう少しわかりやすくご説明させていただくと、アメリカ合衆国運輸省(NHTSA)が、初年度登録から25年以上経過したクルマであれば、右ハンドル車の走行を法律で禁止しているにもかかわらず、輸入することを認めるという特別ルールです。

引用 https://www.qsha-oh.com/column/3662/

昨年、こんな記事を書きましたら、1年が経過した現在も読まれているらしいではないか!

ということで今年も25年ルールが解禁される4台のJDM車を紹介します!

尚、流通台数や平均価格は全て2月下旬のカーセンサーの情報になります。

プログレ(5月解禁)

メルセデス・ベンツ・CクラスやBMW・3シリーズに該当する「小さな高級車」をキャッチコピーとし、車体全幅を小型自動車枠相当である1,700mmに、また全長も4,500mm*1と同等の2,780mmを誇り、居住空間は十分な広さを確保しています。

エクステリア・インテリア共に極めて保守的なデザインでありますが、本車のチーフエンジニアである野口満之は同時期にフルモデルチェンジした2代目センチュリーのCFを兼任しており、プログレの特徴である丸型2灯と縦型2で構成されるフロントマスクと類似したイラストが、2代目センチュリーのデザイン案として提案されています。

品質はクラウン以上のセルシオ品質と謳われ、全車塗装は全色5層コート、吸音材を多用、装備もレーダークルーズコントロール、本革シート、高性能オーディオ等が用意され、カーテンエアバッグやNAVI・AI-SHIFTは日本車では初搭載となるなど、当時の最新のテクノロジーも盛り込まれていました。特筆に価する点として、NC300・NC250ともに本木目のパネル・ドアトリム・コンビステアリングホイール・シフトレバーノブ・ウィンカー/ワイパーレバーノブを有す「ウォールナットパッケージ」のオプションが用意されてました。

センチュリーと同じくエクステリアやインテリアにトヨタのCIエンブレムが付いていない数少ない車種であり、代わりに車名の頭文字「P」をあしらったエンブレムが、フロントグリル、トランクリッド、ホイールセンターキャップ、ステアリングホイールおよびキーに付けられています。これは、既存のトヨタのセダン系車種ヒエラルキーに属すことを否定したためとされています。また、グレード名に冠される「NC」は「NEO CATEGORY」の頭字語でした。

姉妹車のブレビス共に販売台数は伸びず、2007年5月、販売不振・車種整理の対象とされたため販売終了。9年の歴史に幕を下ろしました。要因として、保守的過ぎたエクステリア・インテリアのほか、同クラスの他のFRセダンとの差別化が図れず、サイズの割にコストが掛かり高額であったこと、当時の日本では「小さな高級車」が受け入れられなかったことがあげられます*2

引用:トヨタ・プログレ - Wikipedia

現在の中古車平均は約52万円。

大型掲示板の中古車板ではお買い得なクルマとして紹介されるくらい、これといった高騰要素はないのですが( ´⊇`)、アメリカのJDM好きを舐めるなよという話です。まだ30台流通してるので、欲しい人は是非是非。

ランエボⅤ(1月に解禁しました)

この世代から当初より開発ドライバーとして中谷明彦が関与しスーパー耐久で常勝だったBCNR33型日産・スカイラインGT-Rに勝つべく様々なアイデアを盛り込みます。
エボIV以前のモデルの欠点である乾燥路におけるブレーキやタイヤ容量の不足を改善し、WRCのWRカーに対抗すべく3ナンバーサイズとなる車幅1,770 mmのワイドボディを初めて採用。タイヤサイズの拡大*3、フロント17インチ4ポット・リア16インチ2ポット対向のブレンボ社製キャリパーがGSRには標準、競技向けのRSにはオプションで採用されました。制動力・走行性能・旋回性能などが大幅に改善され、当時国産280 PSクラスの中でも抜群の加速性能と走行安定性を見せ、競技向けのRSの薄板ボディーにオプションのスーパークロスミッションブレンボブレーキ搭載車はベストモータリング筑波サーキットで開催したタイムアタックやレースでは車格が上の大排気量スポーツカーの記録を上回ることも多かったです。
その他、フロント倒立式ストラット、アルミ鍛造ロワアーム、角度調整式リアウイング、ノズル面積をアップさせたタービン*4、16ビットECUなどが採用されました。またベースとなる5代目ランサーが1997年8月にマイナーチェンジしたことに伴い、ヘッドライト、テールレンズが後期型のものに変更されました。
本モデルは、WRCやサーキットにおいても好成績を残しました。WRCでは、改造範囲の狭いグループA規定の車両でありながら、比較的改造範囲の広いWRカー規定の車両を圧倒して、マニュファクチャラーズチャンピオン、ドライバーズチャンピオン、グループNの同年トリプル優勝という偉業を成し遂げました。

引用:三菱・ランサーエボリューション - Wikipedia

現在、Ⅴの流通台数は僅か2台*5で、価格も470万円と700万円!

もう中古車が消えてもおかしくないので、早めの行動か怪しい外国人になりすましてオーナーと交渉しかないですねw*6

R34スカイライン(5月解禁)

GT志向でスポーツイメージを薄めた先代の反省からホイールベースを短縮し、ボディ剛性を徹底して向上しました。社内測定値ではメルセデスBMWを凌駕するボディ剛性を達成。同時に受動安全性も向上した。搭載エンジンは全てRBシリーズの直列6気筒DOHC、2.0LリーンバーンのRB20DE型、2.5LのRB25DE型、および2.5LターボRB25DET型の3種類。マニュアルモード付ATを2.5L 2WDモデルに設定しました。MTはクーペの全仕様、セダンのターボモデル、4WDモデルおよび2.0Lモデルに設定されました。スタイリングは先々代を踏襲した先代から一変し、R31回帰ともとれる直線基調・ハイデッキのウェッジシェイプですが、R32で認知を得た若年ファン層の反響は渋かったそうです。クーペはS14型末期およびS15型シルビアと「走り重視の硬派スポーツ」というキャラクターが重複し、身内で人気を食い合うかたちとなりましま。
標準車系での最強グレードでRB25DET型を搭載する「25GT-TURBO」はカタログ値280PSを発揮するに至りましたが、「どっかん」と山なりに立ち上がるターボ感を排し、スムーズな吹け上がりやリニアリティを優先したパワーフィールなど、6気筒らしい上質感ある躾がなされていました。

引用:日産・スカイライン - Wikipedia

現在、R34型の平均価格はなんと約250万円!!

流通台数はまだ約128台あるため、購入するのが困難な状態にはまだなっていませんが、GT-Rがチヤホヤされてるアメリカではきっと人気車種になるでしょう。ぜひお安いうちに。充分高いが。

アルテッツァ(10月解禁)

「コンパクトなボディでFRレイアウトのセダン」として開発がスタートしたが、後に同時期に開発中だった他のスポーツセダンと統合され、さらにレクサス店の販売戦略における欧州Dセグメント車への対抗車種としての役割も担うことになったため、スポーツセダンとプレミアムセダンの双方の役割が求められることとなり、開発途中でコンセプト変更がなされました。その成り立ちから「AE86の再来」という表現がなされることもありますが、AE86とは車格からコンセプトに至るまで大きく異なります。
プログレブレビスとプラットフォームを共有しており、ボディタイプはセダンとハッチバック*7の2種類が用意されました。
エンジンは1G-FE型 直列6気筒エンジンと3S-GE型 直列4気筒エンジンを選択。*8ジータ』の『AS300』は直列6気筒3Lエンジンを搭載しています。3S-GE型エンジンは吸気・排気の両方に可変バルブ機構(VVT-i)を搭載し、MTの210馬力仕様にはチタンバルブを採用するなど、当時の最新技術が盛り込まれています。従来の3S型エンジンとは、横置きから縦置き仕様へと大幅に設計変更されています。また、RS200とAS200の6速MTモデルには、トルセンLSDが標準装着されています。発売当初、この3S-GE型エンジンはカタログスペック上において日本製2,000ccの自然吸気エンジンの中では最高出力となる210馬力でした。

引用:トヨタ・アルテッツァ - Wikipedia

現在、アルテッツァの平均価格は約99万円!

先述のR34やエボⅤよりは安いですが、数年前までは20万~30万円で買えたクルマが100万円近くになっているのは、かなりの価格高騰です。

しかし、このようなツイートをしたところアメリカには、レクサスISがあるから焦る必要はないのではないか」というご意見を複数いただきました。その一方で「いやいや、アメリカの日本車ブームは舐めない方がいい」という意見も多く、なかなか難しい問題だなぁと感じました。頼むから前者であってほしい。今本気でアルテッツァ狙ってるし。

レクサスIS

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いかがだったでしょうか。

日本国内で中古車価格の高騰や盗難被害の多発が相次ぐ25年ルール。どうにか丸く収まってほしいものですが難しいものですね。

 

 

Twitterもよろしくお願いします🕊️

 

*1:後期型は4,510mm))と極めてコンパクトに抑えていることが特徴です。車格は当時ではDセグメントないしフルCセグメントに相当するものの、ホイールベースは販売当時の10/11代目クラウン((Eセグメント・全長4,820mm

*2:今もだろ

*3:エボIV 205/50R16→エボV 225/45R17

*4:エボIV 9 cm2→エボV 10.5 cm2

*5:しかもGSRのみ

*6:あくまで黒めのジョークです。絶対にやんないでね

*7:ただし、トヨタではリアオーバーハングの短いステーションワゴンとしてカテゴライズされた

*8:どちらも2L